| ◆ 兼題 | ||
| ※ 兼題は二題、内一題を選び1句を投句して下さい。 | ||
| 2026年2月末日〆切 | 冬菜・古巣 | 兼題解説 |
| 2026年7月末日〆切 | 夏の月・瓜 | 兼題解説 |
| 鳩の会会報126(令和8年7月末締切分) |
| 夏の月・瓜 |
| 【Advice】 郷里北海道に出かけて八月十二日(水)に戻りました。娘家族に誘われた六日間の旅でした。千歳からの足はすべてレンタカーで、宿はすべてコテージ。気ままに料理し、そして眠る毎日でした。俳句を作る気にはなりませんでしたが、道央の山野をにつかり、ふるさとの緑や河川が末永く残るように祈っていた気がします。 東京を離れて暮らす者に、鳩の会の短評は参考になるといわれて、126回を迎えました。お褒めの言葉を真に受けて、わたしも日々研鑚を重ねます。 句の評価はABC三つの符合で評価しています。その意味するところは以下の通りです。 A:省略が利いて、抒情あきらかな句 B:季感が備わるスケッチ C:焦点定まらぬつぶやき |
| A 旧友に逢うた夢みし夏の月 貴美 寝覚めの景か。「逢うた夢みし」で詩(文学)になった。 |
| A 湯上りに射的に向かふ夏の月 和子 「射的に向かふ」で詩(文学)になった。 |
| A 面談の親子見送り月涼し 窓花 「見送り」で詩(文学)になった。 |
| B 面影へ手を伸ばしをり夏の月 エール 手を伸ばす先は夜空か。もう少し手掛かりが欲しい。 |
| B 一人住む見送る母に夏の月 京子 惜しい。「一人住む」のは作者とも「母」ともとれる。「見送る」のも同じ。語法を整えれば情味豊かな句になる。 |
| B 雲青く光るや夏の月昇る 鹿鳴 〈夏の月が昇って雲が青く光り始めた〉ということなら報告に終わっている。 |
| B 夏の月ブルーベリーは食べ頃に 千年 「ブルーベリー」にも季感があるので更なる推敲(省略)が必要。 |
| B 夏の月見舞ひはがきを出しに行く 美知子 〈涼しい夏の月の下を投函にゆく〉というのなら報告に終わっている。 |
| C ハンディーファンを顎に当て夏の月 真美 「夏の月」の本意は〈涼しさ〉ゆえ、〈ハンディーファン〉とは似合わない。 |
| C カラス鳴く空にぼやつと夏の月 美雪 「夏の月」の本意は〈涼しさ〉ゆえ、その方向で「カラス」をとらえ直したい。 |
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| B 井戸端のたらひゆらゆらまくは瓜 ひぐらし これは報告のようで報告でない。その理由は「ゆらゆら」で人の暮らしがイキイキしているから。 |
| B 弟妹と一個を五切れ甜瓜 梨花 平明は腕前。「一個を五切れ」で詩(文学)になった。「弟妹」は〈テイマイ〉と読む。 |
| B マクハウリ両手に貰ひ坂登る 安愚楽 「坂登る」では報告。「険し」ぐらいまで主観を込めれば詩(文学)になる。 |
| B あまき汁たれ三歳児と瓜を切る 由美 「あまき汁」が無駄。「瓜」といえば「マクハウリ」で甘いと決まっているから。ちなみに郷里北海道では「まくは瓜」を〈味瓜(アヂウリ)〉と言っていた。 |
| B 少年の口バリと弾ける塩きうり つくし 兼題の説明にあるように、単に「瓜」といえば「まくは瓜」と考えてください。浅い塩をまぶした胡瓜はまことにうまいけれどネ。 |
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