◆ 最新句 |
新涼の水琴窟のピアニッシモ |
◆ 2022年 バックナンバー | |
7月 | 人を待つ日傘時折くるくるし |
7月 | 眼も鼻も欠けて羅漢の苔涼し |
6月 | 短夜と病と人の世は哀し |
6月 | 風薫る犬が止まれば人も又 |
5月 | 蕗を煮てコロポックルを語り継ぐ |
5月 | 卯の花の散るほかはなき白さかな |
4月 | 飛魚や己が砕きし波かむり |
4月 | 辛夷咲く校歌の歌詞にある如く |
3月 | 蒲公英にゆつくり車椅子を漕ぐ |
3月 | 来し方のくつきり田螺ゆつくりと |
2月 | 史学科卒国文科卒義仲忌 |
2月 | 浅春の野に散らばりて打ち解けず |
1月 | 輪飾りの藁吹き飛ばし風小僧 |
1月 | 三千百グラムの赤子年新た |
◆ 2021年 バックナンバー | |
12月 | 厨には厨の歴史古暦 |
12月 | まるまると冬菜くるまる新聞紙 |
11月 | はらからの欠けざるころの小春かな |
11月 | 故郷に母在りし日の小春かな |
10月 | 柚子の木を右に曲がれとメモにあり |
10月 | モネの絵のドレスの如し秋の雲 |
9月 | 長き夜や母のみじかき手紙読む |
9月 | ふるさとの教師をめざす夜学かな |
8月 | 新涼の着せて真白き産着かな |
8月 | 一稿を抛ち茗荷摘みに出し |
7月 | 囲まれて鍬形虫の孤独なる |
7月 | 日傘買ふスクーリングの旅支度 |
6月 | ユニクロの丈夫な白や更衣 |
6月 | 蟹の子を濡らしては去る波やさし |
5月 | 鉄線花ほめて見知らぬ女去る |
5月 | 左千夫歌碑光太郎詩碑卯波晴れ |
4月 | 種俵の右をすすめば見合ひの座 |
4月 | 春月や明大通りは好きな坂 |
3月 | 捨てに出し手紙の束や風光る |
3月 | 三つ編みの乙女なりしが風光る |
2月 | 踏絵受くる如うつむける日々多く |
2月 | 梅の香に続いて鴉ばさばさと |
1月 | 定年といふ字を太く初硯 |
1月 | 初夢や弟がゐる母の膝 |
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