| ◆ 兼題 | ||
| ※ 兼題は二題、内一題を選び1句を投句して下さい。 | ||
| 2026年2月末日〆切 | 冬菜・古巣 | 兼題解説 |
| 鳩の会会報125(令和8年2月末締切分) |
| 冬菜・古巣 |
| 【Advice】 冬菜はその字面に似合わず生き生きとしておいしく、今まさに食卓を彩ってくれていますね。古巣は毎年つばめが子育てしに来てくれるので、これも親しみのある季題です。そのせいか、日常詠の平明さを楽しく読ませていただきました。芭蕉さんの新風も眼前のものから、ふと心に感じたものを大切にするようになって以後にうまれています。どうぞ、日々お大切に、俳句をお楽しみください。 句の評価はABC三つの符合で評価しています。その意味するところは以下の通りです。 A:省略が利いて、抒情あきらかな句 B:季感が備わるスケッチ C:焦点定まらぬつぶやき |
| A リヤカーの冬菜満載榛名富士 ひぐらし 下五に「榛名富士」を据えて、「リヤカーの冬菜」や「満載」の語が生き生きしている。 |
| A 土愛す友あり冬菜ドアノブに e i k o 「土愛す友あり」という表現は誇張ぎみだが、つつましい日常が見えて心に残る。 |
| A 夜勤明け茶漬け彩る冬菜かな 窓花 「茶漬け」や「冬菜」に「夜勤明け」の、けだるい身体へのいたわりがただよう。 |
| A 戦中派なほ矍鑠と冬菜畑 鹿鳴 「なほ矍鑠と」にあるがままの人生を手に入れている老いの自足が見える。 |
| A 里の土つけて冬菜の届きけり 馨子 この「里」はふるさとか。そう読むと、素直な喜びが伝わる。 |
| B 小松菜のインコの餌に妻の尻 安愚楽 「妻の尻」の位置や、そのねらいが読者に届かない。 |
| B 青深き冬菜育てる小庭かな 貴美 「青深き」に報告に傾く物足りなさが感じられる。 |
| B 甘さ増すやう新聞をしき冬菜日に 由美 「新聞紙」にくるむのが甘さを保つ知恵だそうですね。 |
| B 新聞紙包まれ冬菜お土産に 京子 字余りでも「新聞紙に」としたいね。 |
| B 粒ほどの噛み跡残る冬菜かな 真美 「粒ほどの噛み跡」に工夫の跡がみえるが、逆にそれがわかりにくい。 |
| B 小松菜の膳の緑の鮮やかさ 美雪 まったくこの通りでしょうが、あと一歩の主観がほしい。 |
| B 冬菜つみ朝餉の支度小さき幸 美知子 「小さき幸」で楽屋落ちになってしまうので再考か。 |
| B 飴色の冬菜漬だす山の寺 つくし 亡き母が黄色くなるまで干した冬菜を漬けていた記憶が甦った。この句はそれだろうか。 |
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| B 園丁の見上げる空に古巣かな 千年 さて「園丁」はこの「古巣」をどうするつもりか。そんなことが気になって鑑賞を妨げる。 |
| B リホームも古巣は元の軒先へ 和子 「リホーム」の必要から「古巣」を取り壊してしまった記憶があるので鑑賞に困った。「リホーム終へ」ということだろうか。 |
| B つがひ来て隣の古巣下見する 梨花 「つがひ」は夫婦でしょうね。「隣の古巣」は他者の古巣ということか。他者の古巣とわかるものだろうか。 |
| B 軒下の古巣にかかる雨雫 エール 「雨雫」に濡れる巣などあるのだろうか。ボクの知識不足か。 |
| B 橋架下古巣のハンガー見えてをり ちちろ これはボクも何度か目撃した経験あり。ただ、「ハンガー」のもたらす抒情をくみとれない。 |
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