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芭蕉会議 第二回特別展 「金井巧の四季」
春の句
暮れゆけば苑を浮かせし雪柳 春めくや伝言板の躍る文字
石垣の襞にも春の立つ日差し 春暁の夢の残像なつかしき
川沿ひの蔵のある町柳絮とぶ 春愁や漂ふごとし妻の影
地下茶房出て連翹の黄に眩む 草餅や舌にひろがる遠き日々
岸に寄す波にも春の立つひかり 廃院の庭に万朶の桜かな
廃校と噂の庭に木々芽吹く 石段の雛人形の園児たち
夜桜や母に連れられ異国の子 大試験済みさまざまな顔の列
居酒屋の夢二の暖簾おぼろ月  
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