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投げ渡す坐蒲団三十畳涼し
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写真提供:箱崎秀夫(フリーカメラマン)

■200607_03
海紅 2006/07/31-05:54 No.[76]----------------------------------------

投げ渡す坐蒲団三十畳涼し


千葉ちちろ 2006/07/31-09:39 No.[77]----------------------------------------

昨日、友人の納骨式でお寺に行きました。お経の始まる前に、広い座敷に茣蓙でできた座布団を受け渡ししながら敷いたのですが、この句はまったくそれを詠んだかのようです。とても暑い日でしたが涼しさを感じたものです。先生も法事のときにでも詠んだものでしょうか?「投げ合う」ではないから修学旅行のときではないでしょうし、それでは涼しさを感じるわけがありませんよね。



宇佐美小梅 2006/08/01-22:36 No.[78]----------------------------------------

暑い盛り、先生をはじめ皆さんお体崩してはいないでしょうか。

この句と千葉さんのコメントを読んで、私の実家を思い出しました。田舎なので、土地だけはやたらと広く、葬儀も自宅で行います。親戚中集まるので、祖父と曾祖母の葬式の準備は大仕事だったのを覚えています。
それにしても、夏はやはり畳が一番です。


久保寺勇造 2006/08/04-20:39 No.[79]----------------------------------------

この句には若い人達の賑やかな声が聞えて来ます。四方の雨戸を外し障子を取り外した三十畳「お―い、取に来いよ」と坐蒲団の山に近い若者がビューンと投げ出しました。総勢十二・三名ですか車座に敷かれました。
少し離れたところからこの様子をにこやかに見ている人がいました。この坐の主人公でしょう。さあ皆坐りました。涼しい風が吹いてきています。


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