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 ■200706_02 海紅 2007/06/15-11:29 No.[1709]  | 
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| 歩を伸ばす夜釣の人の見ゆるゆゑ | |||
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久保寺勇造
  2007/06/20-05:22  No.[1711]
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 幻想的な人の動き魚を驚かしてはいけない。釣り人は此処よりあちらの方が良いかもしれないと動く、作者は土手の上でしばらく歩みを止めた。 | |||
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 久保寺勇造 2007/06/25-07:23 No.[1715]  | |||
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 作者は心の画具箱から黒色をとりだしました。 釣り人のシルエット、川面、何も見えない空それらを濃淡に描き分けました。そして句の鑑賞者には一瞬、呼吸を停めた爪先立った自己の姿を見せています。 蕪村の絵が頭の中に浮かびます。 まだ有りました、噎せ返るとまでいかない川原の草の匂い、軽く一呼吸できます。  | |||
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 市川千年 2007/06/25-17:01 No.[1716]  | |||
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 最近見かけない風景を発見した作者は、思わず夜釣りの人物の黒い影に引き寄せられた。一言二言、声にかけないまでも夜釣りの人との夏の交流の成立。ただそれだけのことだが、なつかしい風景、情景をこのように「我」を入れて捉えることは難しいのではないか。言いっぱなしではない、行きて戻る発句の基本があるのかもしれない。 | |||
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 山房の海紅 2007/06/25-20:58 No.[1717]  | |||
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海:こんなにのんびりと旅館で寛ぐのは何年ぶりだろう。 紅:料理やお酒の美味しかったこと。 海:波の音が涼しく聞こえるネ。 紅:少し散歩して、夜風にあたって来ようか。 海・ああ。 紅:気持ちがいいね。 海:気持ちがいい。 紅:月が出ている。 海:出ている。 紅:十日くらいかな。 海:あと四五日で円くなるねネ。 海:釣り人だろうか。 紅:ああ、釣り人。 海:もう少し歩くか。 紅:ああ。 海:  | |||
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 堀口希望 2007/06/30-00:16 No.[1722]  | |||
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海さんと紅さんの会話がすべてを語っていますね。見事な自句自解です。ただ、俳句のよしあしを言えば、「見ゆるゆえ」の「ゆえ」はすこし理屈(原因=見ゆるゆえ・結果=歩を伸ばす)になっているのではないかと 気になるのですが…。  | |||