詩集『失わないで「青空」』 |
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れんぎょうの黄色い花
米桜の白い花 ぼけの赤い花 そうすぐ芝生の中に ねじり花がピンクの可憐な花を咲かせるはず
誰に見せようとするのでもなく いちずに 自分の命を燃やしているだけなのに 見るものの心を魅きつけるのはなぜだろう
花の間を 手をひらひらさせて 娘と同級生の太郎君が行く 自閉症だけど透明な明るさがある あの子たちの花はなんなのだろう
誰もが持っている自分の花 娘はどんな花を内臓(しま)っているのだろう
高校三年・春 あなたが精一杯 花を咲かせていける場所を 見つけてあげようね |
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