3才のあなたの将来に 光を求めて歩いた 長い上り坂を あなたを促しながら辿りついた丘の上で S先生に出会った <大丈夫! よくなるよ!> 信じられなくて反復してみる <大丈夫! よくなるよ!> 固い頬がゆるんだ 目の奥に力が湧いてきた 体中の筋肉が躍動を始めた あなたの顔が丸く見えた 窓の外の緑が鮮やかだった 五月晴れの空が光っていた 帰りにあなたと 陽気に鈴を打ちならす パンダのおもちゃを買った 今日から光を見つめて歩いていけるね