2009年7月 奥山酔朴歌文集「風雲去来」出版記念歌仙「よきことの」の巻(第七回興行)
2009/07/21-17:39 No.[6517]

奥山酔朴歌文集「風雲去来」出版記念歌仙

  「よきことの」の巻

よきことの起こりさうな日百合開く   酔朴
  風雲去来涼しげな顔           千年
夏炉燃ゆ歌集ばかりを商ひて       海紅
  静かに懸ける潤渇の墨          光江
朴訥な姿そのまま月清し          つゆ草
  どつちつかずに進む利酒         良子

ピンポンに倦み将棋さす秋遍路      希望
  草の匂ひの草鞋ころがる         海紅
片手ふる銀の自転車向こう岸       瑛子
  まだ不器用な投げキッスなり       希望
レッスンの少し激しきフラメンコ       千年
  カスタネットはロッカーの中        瑛子
山麓のホスピス照らす冬の月       酢豚
  振り向く人のおとがひ細し         無迅
骨董の棗取り出すおもむろに       月子
  時の流れのゆるやかになる       千年
花の座の真ん中に居る母卆寿      ちちろ
  光の中を駆ける猫の子          つゆ草
ナオ
歌声のきらきらこぼれ鳥の恋       文子
  人待ちわびて酔ひしれてゆく       酔朴
漱石忌行き着き難し雑司が谷      喜美子
  綿虫ふはりビルの谷間に         富子
イケメンのポスター見やる雪女      ひろし
  焔燃やしてキッと流眄           千年
もの言はぬつもりが容赦なき言葉    月子
  松煙墨の滲む山並み           海紅
重文の書院に坐して夏惜しむ       希望
  地盤看板鞄失ふ              海紅
馬券散る横浜野毛の小望月        千年
  萩咲く路地に響く尺八           月子
ナウ
眠らせし饒舌ありて水の澄み       良子
  骨となる身を待つてゐる間よ       千年
お火焚を遠くに聞きて酌み交はす     つゆ草
  見知らぬ客がふるさとを訊く       千年
ひと片の花を追ひかけ暮るる道      酔朴
  天も祝福春二重虹             さら

(平成21年7月20日首 同8月7日尾 千年捌)

千年 2009/07/21-20:05 No.[6518]

 奥山酔朴さんの歌文集「風雲去来」出版を祝し、歌仙を巻きます。
  実は昨日、「風雲去来」の製作をお手伝いした、光江さん(題字の書)、つゆ草さん(写真)、良子さん・千年(校正)が白山某所に集まり、オモテ六句まで巻きました。ウラの折立の秋の長句から、この白山連句に舞台を移しますので、皆様どうかよろしくお願いいたします。

あえて、オモテ六句を解説いたしますと・・・
発句は酔朴さんの句を頂きました。百合開くで「新生」の趣。対して脇は、さっそく書名「風雲去来」をいただき、風雲去来して、酔朴さんの濃い♀轤燉チしげですねと千年が挨拶。第三(転じの要)で海紅先生に転じていただき、「歌集」にお祝いを込めた「虚」(夏炉冬扇)の、歌集ばかりを扱う出版人の句が登場。(ここまではメール)対して、書道家の光江さんが「潤渇の墨」と出されて、一座「おお」と溜息。最初「人生いろいろ潤渇の墨」と、人生の濃淡を墨に例えられた句だったのですが、「風雲去来」と「人生いろいろ」が重なる感じなので、出版社の一角に静かに懸けました。対して、つゆ草さんが、書を懸けた人は朴訥でそのまま澄んだ月につながるようと酔朴さんに思いを込める。対して、良子さんが迷走台風の気配を付け、現「実」の「風」を遠くに吹かせ、句の流れをしっかり「外」へ転じてくれました。最初「どっちくかずのへのへのもへじ」で一座またどっと沸いたのですが、同じ面に「顔」や打越に「墨」がでていたので、ちょっと気になり、残念ながら台風に治定した次第。

ということで、皆様よろしくお願いいたします。夏休み期間中でもありますから、複数の人の付けが出るまで待つこともあります。自他場はあまり気にせずいきます。解散風も吹き終ったことですから?新たな風を白山連句に起こしていきましょう!

堀口 希望 2009/07/21-23:31 No.[6519] 『風雲去来』ご出版おめでとうございます。私も一座に入れてください。
  「ピンポンに倦み将棋さす秋遍路」(三秋)
いつものことながら付き過ぎ?
(ついでに質問。脇句の「風」と六句目の「風」は障りませんか?) 
千年 2009/07/21-23:53 No.[6520]
希望さん、さっそく有難うございます。
台風に対して、四国の秋遍路の心境の一景・・お見事、いただきます。
「風」は三句間にありますし、虚の風と実の風ということでよしとしましょう。(前回障りを言い過ぎた反省も込めて)
千年 2009/07/22-00:06 No.[6521] 次は雑(無季)の短句か秋なら晩秋の短句をお願いいたします。(秋は三句から五句まで)
山房の海紅 2009/07/22-05:09 No.[6522] 曇り硝子に一字残れる
錆びたる釘に笠を忘れて
草の匂ひの草鞋ころがる
千年 2009/07/22-10:20 No.[6523] 先生、どうも有難うございます。
遍路残影三態の趣・・・ここは打越の天文「台風」からの転じで地盤の草の匂いの草鞋をいただきます。
千年 2009/07/22-10:30 No.[6524] 次は雑の長句。時代をワープしてもおもしろい。恋の呼び出しでも。
千年 2009/07/23-00:18 No.[6525] 一茶に「うつくしや障子の穴の天の川」という句があるそうです。式目無視ならぐんと付くような。
山房の海紅 2009/07/23-05:28 No.[6526] 偶然ですが、アットホームのエッセイで、今月、この一茶の句を取り上げましたので、おついでの折に御覧ください。なお、いま芭蕉会議で見たら、書いた記憶がない一文が( )内に補入されていました。編集担当の人が加えたのか、いや校正の際に私が追加したのか、はっきりと思い出せない自分が情けないネ。加齢か。今七夕は新暦の七月七日、もしくは月遅れの八月七日で行うようですから、やがてなにかにまとめるときは整理せねば、と反省しています。
千年 2009/07/23-10:22 No.[6527] たまたま昨日「at home」が私の方にも送られてきましたので誘い水的に出してみました・・・( )内は編集子のものではないでしょうか。
千年 2009/07/23-11:16 No.[6528] 総合学習?の草鞋づくりとみて、
○賑やかにランチ始まる幼稚園
○教室は給食の時賑やかに
谷地元瑛子 2009/07/23-17:46 No.[6530] 潮上がる川の流れの向こう岸
千年 2009/07/24-00:26 No.[6531] 軽くいきたいところ・・・
ちちろ 2009/07/24-07:10 No.[6532] ●あの里を出でて早や四十有余年  ちちろ
谷地元瑛子 2009/07/24-09:45 No.[6533] 片手ふる銀の自転車向こう岸
千年 2009/07/24-17:41 No.[6535] はい、ここは「片手ふる」をいただきます。恋の呼び出し・・・モンタージュ的についてますね。
千年 2009/07/24-20:58 No.[6536] 〇初恋の人探し当てたる
〇あふさきるさに心みだるる(あれやこれやと思案にくれる・・・徒然草第三段より。「あふさきるさ」古語)
堀口 希望 2009/07/24-22:45 No.[6537] 恋の呼び出しのあとを受けて雑の恋の句を付けさせていただきます。
   まだ不器用な投げキッスなり   希望
千年 2009/07/25-06:07 No.[6538] 対岸の「恋」の応酬不器用に・・・いただきます。
千年 2009/07/25-06:36 No.[6539] 〇レッスンの少し激しきフラメンコ
これで進めておきましょう。
千年 2009/07/25-11:14 No.[6540] 次は短句。月の座の前句になります。
堀口 希望 2009/07/25-13:10 No.[6541] 【自習】 瑛子さんの「片手ふる」を恋の呼び出しとして、小生が「まだ不器用な」と恋の句を付けました。それに千年さんが「レッスンの」と付けたのですが、小生は恋の句は二句続けるものと理解していましたので、千年さんはなぜ一句で捨ててしまったのだろうと訝しく思いました。それで、「三冊子」に当たってみたところこのように書いてありました(南信一『三冊子総釈』)。
  「恋の句は昔から二句続かなければいけないとされている。」
  「前句に恋の句とも恋の句でないとも判断し難い句の
  ある場合は、必ず恋の句を附けて、前の句と共に二句共恋の句
  とすべきである。」
  「この場合には、附句一句だけで、続いて恋の句にする必要もな
  い。」
以上により、千年さんの付句に納得したのでした。
千年 2009/07/25-19:58 No.[6542] 恋は五句去り何度でも という感じで。
恋の一瞬、恋離れ。三冊子は改めて勉強させていただきました。
谷地元瑛子 2009/07/26-02:31 No.[6543] ミゲル少年闘牛場へ
カスタネットをポーチにしまう
引っ越し先はまたも一階
千年 2009/07/26-16:52 No.[6544] リポビタンDポシェットの中、渇きを癒す横浜の水・・・じゃないですが、何か「場」的な句、遣り句、あるいは病体・・・・皆様もう一考・・ミゲル少年すみません。奥山さん得意のオカリナあるいはお酒が出ても・・・
千年 2009/07/27-07:20 No.[6545]

それでは進めましょう。
瑛子さんのカスタネットをいただき、
カスタネットはロッカーの中 
レッスン会場の場的、遣り句的に。

・今日の料理は焼肉にする
みたいな日常感覚の句も皆様気軽にお付けください。

次は冬の月。冬の季語をいれてください。

酢豚 2009/07/27-15:02 No.[6546]

廃校の校舎を照らす冬の月

古いですか??

千年 2009/07/27-18:57 No.[6547]

酢豚さんやっとご登場いただけました。卒論頑張ってください。
さて、打越に「レッスン」があるので、校舎はちょっと気にかかってしまうんです。
これで、いかがでしょうか。
山麓のホスピス照らす冬の月(病室のロッカーには孫のカスタネット・・・慰安のためのカスタネット・・)

病体でいかせていただきます。どうも有難うございます。

千年 2009/07/27-19:01 No.[6548] 次もう一句冬の短句、あるいは雑・・・人情入れてください。
酢豚 2009/07/27-20:03 No.[6549] なるほど!了解しました。
ありがとうございました。
堀口 希望 2009/07/27-23:49 No.[6550] 涙こらへて熱燗をやる    希望
伊藤 無迅 2009/07/28-00:22 No.[6551] 遅ればせながら参加です。
   振り向く人のおとがい細し   無迅
ホスピスと付きますでしょうか・・・、
では
   ため息深しまた炭を継ぐ    無迅
谷地元瑛子 2009/07/28-06:55 No.[6552]

千年さん、お捌きありがとうございます。
無尽さん、ちちろさん、この間お目にかかれてよかったです。

暫く旅行にでますので、帰って来て
この歌仙の展開を見るのを楽しみに
いたします。

千年 2009/07/28-07:10 No.[6553]


瑛子さん、いつも有難うございます。旅路から一句お願いいたします。

はい、ここは無迅さんの「頤(おとがい)」(したあご)の句をいただきます。(冬の句は一句で捨ててもいい)

千年 2009/07/28-07:18 No.[6554] 次は雑の長句。
千年 2009/07/28-13:03 No.[6555] 花の座の打越にあたりますので、植物系は避けてください。
千年 2009/07/28-22:34 No.[6556]

ここはいろんな白紙状態の展開で・・・付けるというより、添えるというより、離して・・・
〇電話からまたも大きな声響く
〇これはこれそれはそれとて決めてゆく
〇世界中バイクで巡り北の果
〇出生の秘密は感知してました
〇井戸端の会議静かに離れたる
〇太宰さんやっと会えたねグッドバイ

皆様もどうぞ。ここは何でも付くような。

千年 2009/07/29-17:33 No.[6557] 今日の毎日新聞の仲畑万能川柳に「ダンボールハウスうらやむ孫がいる」だったか、こんな句が一席になっていました。
前二句が見事に付いているので、ちょっとずらしていってもいいですね。向かい付けの(前句と対立する)感じでも・・
○亀の湯に世襲議員の現るる
希望さんご愛用のパイプなんか素材的に使えませんでしょうか・・
大江月子 2009/07/29-20:50 No.[6558]

職安を出でて小石に躓きぬ
自転車を盗られ徒にて帰りけり
骨董の壺取り出すおもむろに
宮沢の賢治のカバン角が擦れ

気短にすぐかけてくる癖があり

千年 2009/07/30-01:38 No.[6559] おもむろに、が効いてますね。
骨董いただきます。
壺でなく茶碗かなにか・・・
大江月子 2009/07/30-08:53 No.[6560]

骨董の棗取り出すおもむろに

植物だけど植物ではない「なつめ」ではいかがでしょう

大江月子 2009/07/30-09:08 No.[6561] ごろを会わせて茶碗を呼んでみると、伊万里、鍋島、唐津、備前、丹波、黄瀬戸、久谷、薩摩、…と出てきますが
こういう場合土地や人のなにかりになったとしてもいいのですか。あ、天目がありますがちょっと重たい感じが…。
千年 2009/07/30-10:23 No.[6562]

棗 木製漆塗りの蓋物容器 と分かっも、ここは「花」の座を控えて、どうしましょう。
伝来の志野を取り出すおもむろに
伝来の備前取り出すおもむろに
地名がまだでていないので、こんな感じでもいいですよね。
茶器は人の命を越えて伝わっていく(場合もある)ということで、骨董を伝来にしてみました。たまたま昨日、数十年ぶりに川端康成、しかも「千羽鶴」を一気に読んだもので、「志野」が浮かんでしまった。

といっても、ここで出た棗を捨てたら一生棗に会えない感じ・・骨董の棗でいきましょう。

大江月子 2009/07/30-10:42 No.[6563] お捌き月子も納得です。ありがとうござます。皆様お暑さお大事に。
千年 2009/07/30-10:49 No.[6564] はい、次は花前。雑の短句をお願いいたします。
千年 2009/07/30-11:07 No.[6565] 閑話休題
「茶道の本質は「不完全なもの」を崇拝することにある。いわゆる人生というこの度し難いものの中に、何か可能なものを成就しようとするやさしい試みなのであるから。・・・茶の原理は普通の意味における単なる審美主義ではない。というのは、茶道は倫理や宗教と合して、人間と自然に関する我々の一切の見解を表現するからである。・・・それはまた宇宙に対する我々の比例感を定義するが故に、精神幾何学でもある。・・・」
岡倉天心が明治39年にニューヨークで出版した『茶の本』より。「・・利休の茶における、其貫道する物は一なり」
利休はこの前の日曜日切腹してしまっただ・・・
千年 2009/07/30-14:00 No.[6566] 〇時の流れのゆるやかになる
〇系図広げし八畳の居間
千年 2009/07/30-16:00 No.[6567]

それでは、暑いので進めましょう。私の部屋には冷房がないのだ、立秋の風を感じるためにおいてないのだ、俳諧バカボン党なのだ・・・失礼いたしました。
時のながれをいただきます。どこかの小さな私的美術館の趣?

次は花の座。ここは何でも自在に付くと思います。出版記念歌仙なので、酔朴さんゆかりのネタを入れた句でも・・酔朴さんご自身もどうぞご遠慮なく。

つゆ草 2009/07/30-21:10 No.[6568] 立秋の風を感じるために冷房を置いてない千年さん、なんて風流なのでしょう。オモテ六句に参加した私達もそろそろ参入しても良いでしょうか?
  それぞれの思い運びて花筏
  朝日浴び光の中の花吹雪
酔朴さん光江さん良子さんも入れて下さい。
大江月子 2009/07/31-07:16 No.[6569] 欠かせないのが富子姉さん、喜美子隊長、文子さま、他。
千年 2009/07/31-09:11 No.[6570] 立秋過ぎてふところ寒き秋のような気配ですね、今日は・・・・月子さん、有難うございます。
ちちろ 2009/07/31-10:06 No.[6571]  ●介添えの手からはなれて花見上げ
  ●花の座の真ん中にいる母卆寿
千年 2009/07/31-10:26 No.[6572]

 前回の匂ひの花の座の句を付けるプロセスのなかで、つゆ草さんの「桜」の句をそのままとりましたが、それは「猿蓑」灰汁桶の巻きの花の座「糸櫻腹いつぱいに咲きにけり 去来」の挿話(去来抄故実篇 「花」の代わりに「桜」を付けたいという去来に対して、芭蕉「昔の百韻の連歌では四つの正花のうち一句は桜であった。時によっては悪くないだろう」「句わがままなり」)に私が生意気にも倣ってしまおうと思ったからです。
  花の定座は「桜」と詠んでは、指すものは同じでも「正花(しょうか)」(正式な花の句)とは認められません。「花の句」の心得というか連歌の時代からの伝統なようです。「花をもたせる」もここからきているわけですね。

さて、『風雲去来』14ページに酔朴さんの花巡りの短歌六首。なかに「歩みゆく林の中の山桜未だ見ぬ花のまほろばの里」というのがあります。捌きの特権で、つゆ草さんの句とコラボさせてください。
・朝日浴びまほろばの里花吹雪

千年 2009/07/31-10:33 No.[6573] ちちろさんと同時進行でした!!!
介添えはホスピスと近いので、母卒寿の句をいただきます。ゆるやかにと見事に合っています。
千年 2009/07/31-10:39 No.[6574] 次は春の短句。できれば三春か晩春で。
千年 2009/07/31-11:14 No.[6575] つゆ草さんとコラボで、
・光のなかを駆ける若駒  つゆ草
(花の座が「外」なら東北の馬の産地の花の宴の周辺の風景。「内」なら掛け軸に跳ねる若駒といった感じか。心象風景なら「まだわしゃ若いんじゃ」・・・こじ付けかなあ)
皆様もどうぞ。「ゆるやかに」からは転じてください。
つゆ草 2009/07/31-11:20 No.[6576] 千年さん解説ありがとうございます。花の座はなにかと難しいですね。ちちろさんの句すばらしいと思います。月子さんも書いておられましたが、酔朴さんの若い頃からのお付合いと伺った小出さんやその他の方達も皆さんで参加して盛り上げられたら良いと思います。
千年 2009/07/31-11:38 No.[6577]

すみません、ここは「猫」をもってきましょう。ちちろさんで猫を思い出しました。「光の中」が前句をより引き立たせていますね(自画自賛)。
・光の中を駆ける猫の子
皆様すみません、これでいきます。

次は名残のオモテ、春の長句をお願いいたします。

千年 2009/07/31-12:11 No.[6578]

記念歌仙ですから、できるだけ多くの方の付けが欲しいので、ここは、根本さんの句集『雁のやうに』から、「歌声のきらきらこぼれ鳥の恋」をいただきます。

次の短句は雑でも春でも。

千年 2009/07/31-13:08 No.[6579]

ちょっとまった!ここで大変なことに気づいてしまった。酔朴さんの記念歌仙なのに酒が出ていないじゃないか。これじゃあ敷居が高くなっちまうぜ・・・・・
さて、ここは良子さん、「どっちつかずの我」(原句)ですみません。希望さんが指摘しておられた「風雲去来」と「台風」の障りも考慮(もちろん台風とつけたのは捌きの私)し、オモテで酒を出す。台風を利き酒とし、良子さんらしい?句とさせていただきます。

皆様、利酒じゃあたくさん飲めません。名残のオモテでもウラでもお酒をしっかり出してください。

千年 2009/07/31-13:21 No.[6580] つゆ草さんとも同時進行でした。今、気づきました。つゆ草さんはじめ既に出されている方がたも遠慮なく出してください。間延びは禁物。歌仙なら歌仙という連句の運動体を見続けている人の句にインパクトがありますから。
とはいえ、引用も生きてくるならやらせていただきます。とにかく進めないといけませんので。奥の手で、「鳩の会」からの引用も考えております。いろはさんすみません、鳩の会のデータベースから皆様の句を付けさせていただくかもしれません。皆様、お祝いですからお許しください。
つゆ草 2009/07/31-18:04 No.[6581] 千年さん私の句を作っていただきありがとうございました。私も皆様に多く参加していただいて日頃お世話になっている酔朴さんの連句をすばらしいものとして残したいと思っている一人です。
山房の海紅 2009/07/31-19:29 No.[6582] 「花の座の真ん中に居る母卆寿」はいい花の句ですね。卒寿萬歳。「光の中を駆ける猫の子」これもよく映える。「猫の子」とはネ、うまい。
酔朴 2009/07/31-21:28 No.[6583] 幸薄き汝を思ひだす
富士を背負ひて街道を行く
人待ちわびて酔ひしれてゆく
千年 2009/07/31-22:13 No.[6584]

ここはご自分で十分飲んでください・・・
人待ちわびて いただきます。

次は何でも。雑の長句。季語入ってもかまいません。春以外。

尾崎さん 2009/07/31-22:49 No.[6585]

鳩の会会報37より
・銀ブラの果てに一息心太  喜美子

尾崎さん、誠に勝手ながら、いただきます。
おしゃべりの列が駅まで夜学生 とどちらにしようか迷いました・・・千年

千年 2009/07/31-22:53 No.[6586] 銀の自転車がありました・・・・すみません。夜学生いただきます。
千年 2009/08/01-04:29 No.[6587]

目覚めてすっきり捌きミス。失礼しました。ここは、まだ、人名、地名も出てないので、尾崎さんの「漱石忌行き着き難し雑司が谷」(鳩の会会報37より)をいただきます。
漱石忌(12月9日)仲冬の句です。(同季五句去り)

ミスとは、夜学は秋。月のでない秋(秋の句は三句から五句続ける)は素秋といって忌むようです。月の定座はナオの11句目。月を引き上げて(定座の前に出す)もいいのですが、ここは普通にいかしていただきます。

虚でなく実感がこもる長句、短句を織り込んでいけたらという思いで,極力控えたいのですが引用させていただいてます。虚ばかりだと、連句があばれすぎてしまいます。今回ちちろさんの実情のこもる句があって初めて「猫の子」の虚が現れました。

千年 2009/08/01-04:45 No.[6588] 次は冬か雑の短句をお願いいたします。
パソコンのない田舎に帰るお盆までには巻き上げたいので、すみません皆様よろしくお願いいたします。
ちちろ 2009/08/01-07:03 No.[6589] 千年さん、花の定座に小生の句をとっていただき感謝します。挙句に次の短句に「猫」まで付けていただきとても嬉しいです。海紅先生にもお褒めをいただき、この上なき幸せ。夕べは酒が美味かった〜!!
小出富子 2009/08/01-14:48 No.[6590] 綿虫ふはり奥の細道
文学散歩下見に感謝
良子 2009/08/01-22:28 No.[6591]

初書き込みです。ドキドキ。連句会のルールが全くわかりませんがご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
どのタイミングで参加していいやら迷っているうちに、我名発見!つゆ草さん、お声かけありがとうございます。千年さん、句はいかようにも!酔朴さんですもの、お酒にまつわれて光栄です。
 
  冬の川面にネオンの蛍

やはり、どこかお酒の匂いが・・・

千年 2009/08/02-09:56 No.[6592]

お待たせいたしました。
捨て難いネオンの蛍きらめいてここは素直に富子姉さん

文学散歩いただきます。

千年 2009/08/02-10:07 No.[6593] 良子さん、またお願いいたします。
次は、長句。雑(無季)。二句挟んで酔いがでていますので、酒だけはちょっとの間お控えを。
千年 2009/08/02-11:06 No.[6594] また、ミスった。さすがに、漱石と文学では、付きすぎでした・・・・綿虫ふわりビルの谷間に ということで、富子姉さんいかしていただきます。
千年 2009/08/02-11:17 No.[6595] ここで、冬三句いって雪でも。
雪といえば、鳩の会会報40に雪女・・・梅田ひろしさんの「イケメンのポスター見やる雪女」あり。海紅先生評「あはれあり」
梅田さん、すみません、あまりにぴったしなのでいただきます。
千年 2009/08/02-11:21 No.[6596] 次は雑の短句をお願いいたします。雪女で恋の呼び出しを受けてしまったか・・・
千年 2009/08/02-14:42 No.[6598] TOTOのトイレ川柳募集のポスターを書店でみかけました。
選者はたしか、お尻だって洗ってほしいの仲畑貴志。
去年の最優秀賞は「コンコンコン トントントントン ドンドンドン」こんな遊びもいいですね。
さて、次は・・・
〇骨まで愛して欲しかったのに
〇コスメチックにトキメイテクル
〇楽屋に届くハート型チョコ
雪女を女優にみたてて情熱の七七を投げてみてもおもしろいかと・・・あるいは・・・
堀口 希望 2009/08/02-15:24 No.[6599]

時事で一句
    どこからとなく草の香りす

(ナオ4句目の「綿虫ふわり」は「ふはり」では?)

千年 2009/08/02-17:29 No.[6600] ご指摘有難うございます。ふはりでした。
つゆ草 2009/08/02-20:09 No.[6601] 事を進めるために・・どこかで聞いたことのあるような
  着てはもらえぬセーターを編み
  コートのポケット手を重ねあい
  冬の夜空を二人で仰ぎ
千年さんのお盆帰りのために急ぎましょう。
千年 2009/08/02-21:08 No.[6602]

〇焔燃やしてキッと流し目
〇焔燃やしてキッと流眄(りゅうべん)

ここは泉鏡花風???に流眄(流し目のこと)をいかしていただきます。

次は雑の長句。人情入れてください。

千年 2009/08/02-21:30 No.[6603] つゆ草さん、すみません。また同時進行でした。冬は一句から三句までなので、雪女で冬三句目いっています。
今度は流し目(流眄)にお付けください。よろしくお願いします。流し目の得意な方がたも是非。
小出富子 2009/08/02-23:11 No.[6604] 千年さん、有り難うございます。
  奥山さんとは、二十年以上のおつきあいなので、参加したく思い、猫、漱石、とあったのですが、生まれて初めて綿虫を見たのが、奥の細道を歩いている時でしたので。奥山さんは、今でもそうですが、吟行などのした調べを欠かしません、下見に感謝も、いつもの思いを込めました。
千年 2009/08/02-23:21 No.[6605]

下見に感謝・・・使えなくてすみません。しかし、思いは全ての連衆に。
富子さん、また投句お願いいたします。

宮里藍も頑張ってます・・む?!

千年 2009/08/03-09:13 No.[6606] 次は雑でも夏の季語をいれても・・・
大江月子 2009/08/03-09:25 No.[6607]

おはようございます。
海紅先生がフォーラムの書き込みに「八月を美しくお過ごし下さい」と書いておられ、八月生まれの私はそうしようと、その美しい言葉をかみしめています。

さてそれはそれとしてやはり書き込みに瑛子さんが「連句が終わったら作品を鑑賞する時空をもうけて」と書かれており、その項で月子もそのようなことを言ったと千年さんが書かれました。小出さんとのただいまのやりとりでもまた連句の作法(?)をお聞きしてみたくなっています。連衆の差し出した言葉を宗匠の才覚で変えてしまってもいいものかという私の疑問に連句における宗匠が「山」だけ残してくれても付け句として受け入れるのが連句というものだというよなことを、言われたのに対したしか月子は自分の言葉を変えられてはかなわない、せめて相談だけはしてほしいというような連句知らずの言葉を投げたと記憶しています。(お酒の場ではのまない私も酔うもので失礼があったら…)顔の見えない場で撒いていくネット連句では宗匠にすべてゆだねるという作法に慣れていないと、それから例えば宿に一晩泊まってどうこういいながら一巻を捲くのと違ったこの容赦のないスピードに、ついていこうとする人は少ないと感じています。私はそれでも参加して連句を捲くことの意味を楽しんでいますけれどこの意見は連句作法から外れていますか。「もの言はぬつもりが元気な八月生まれ」

千年 2009/08/03-13:02 No.[6608]

おっしゃる通りでした。ゆっくりいきましょう。

▽「「山」だけ残してくれても付け句として受け入れるのが連句というものだ」」・・・変更することは式目等にのっとり、また変化をつけたり、コラボレーションでよりいい付け句になるという連句運動が体験的にあるので、やっています。できるだけ、出された句のままで付けていきたいのですが、そこは特にネット連句を順調に進めるためには、捌きにお任せいただきたいのです。変更されて付いた句にノーを出されたいなら、私が書いているように「ちょっと待った!」とでも書き込んでください。「受け入れるのが連句というものだ」という意味ではなく、「連句進行のためにご協力お願いします」ということです。

▽「「容赦のないスピード」」・・・実際に集まって歌仙を巻くと、なれている座なら5時間もあれば、歌仙が巻き上がります。これが「間髪を入れない」(芭蕉)集中した容赦のないしかし心地よいスピードであると思っています。ネットの白山連句もこれまで巻き上がるまでに2ヶ月かかっている期間をできるだけ縮めたいと思っているので、今回意識的に進行を早めました。個人的には歌仙を巻くのに2ヶ月もかかっては捌きの体がもちませんので、どうかお助けを・・・
ということで、また皆様よろしくお願いいたします。

千年 2009/08/03-13:07 No.[6609] はい、ここで月子さんの「もの言わぬつもりが元気な八月生まれ」を「もの言わぬつもりが容赦なき言葉」と斧正していただきます。焔に見事に付きました。これで見事に恋離れ!
千年 2009/08/03-13:23 No.[6610] 先ほどの補足。富子さんの原句二句、思いをもって出されていることは十分承知。それをこの座の歌仙の流れに乗せて欲しいのです。
「人生に相渉らずんば是もまた空の空なるのみ」(山路愛山)
「現象以外の別乾坤に立ちて大自在の風雅と逍遥する」(北村透谷)
例えばこんな意識のはざ間で揺れながら捌いております。
大江月子 2009/08/03-13:53 No.[6611]

お言葉を返すようですが、宗匠に異を唱えるなどととんでもないことではなくて、私の無知をさらけ出してちょっと足引っ張ってみたくなったってことです。ごめんなさい。千年さんそのままどうぞ、そのままで!皆様も失礼いたしました。なにがなんだかわからないけれど、お詫びに

坂道を他人と登る酷暑かな
蹲いに夏虫の浮く朝まだき 月子

ばしばしいってください。

大江月子 2009/08/03-13:58 No.[6612] あっ書いている間に一瞬早く!やられて!いましたのね。
でもその付け句すきです。
ありがとうございました。
山房の海紅 2009/08/03-17:22 No.[6614]

 まだ雑でいいかな。

松煙墨の滲む山並み
純白の犬逃げて跡なく
建て付け悪き襖倒れて
ひとつも売れぬ重きリヤカー

千年 2009/08/03-18:01 No.[6615]

月子さん、是非、即興下書きにこのスペースを利用して、また連句を前へ転がしていってください。そう、前句や打越の句の情景に対する吟行≠ニして即興で付ける感じで・・・

ここで、海紅先生から、
松煙(たいまつの煙)墨の山並み・・日本画なら赤と黒あるいは実景
純白の犬、襖倒れて・・別れの余情・景か
売れぬ重きリヤカー・・行商に転じ

ここは、遠景の「松煙墨・・」をいただきます。

千年 2009/08/03-18:10 No.[6616]

次は夏一句いってもいいですし、雑でも。

松煙墨は「墨絵」でいいのでしょうか?

山房の海紅 2009/08/03-20:42 No.[6617]

展開に少し拍車を掛けられてよかった。

 墨は作り方で「油煙墨」と「松煙墨」とがあり、松煙墨は墨絵によく使われる青墨です。よって、付句は画幅の美しさを詠んだつもりです。間違っていれば、書道の先生青柳光江さん!御訂正ください。

千年 2009/08/03-20:52 No.[6618] ちょっと待たせてください。松煙と焔燃やして 燃えております、これは打越にほかならず・・・リヤカーをいただきます。新たな展開。
千年 2009/08/03-20:55 No.[6619] ウウウ、燃えてなくてよかった・・・「松煙墨」があったわけですね・・・そのままいかせていただきます。
千年 2009/08/03-21:04 No.[6620] 今回は同時進行が多くて、現場感覚有難し。
光江さんはじめ、皆様よろしくお願いいたします。
堀口 希望 2009/08/03-23:40 No.[6621]

重文の書院に坐して夏惜しむ

(夏一句というのは如何でしょうか。動詞止めで案じました。)

千年 2009/08/04-09:15 No.[6622] はい、いただきます。
次は月前の短句お願いいたします。
ここは、人情(自分でも他者でも、あるいは自他一緒でも)入れてください。打越(一句はさんだ前の句)がしんとした場(静物画のような)の句なので、転じてほしい。
千年 2009/08/04-09:45 No.[6623] 無常感や神様もどこかで出してもいいですね。
また、時事句も・・・・
まだ、海もでていなかったか・・・
研究室の海紅 2009/08/04-13:50 No.[6624] 地盤看板鞄失ふ
千年 2009/08/04-16:02 No.[6625]

はい、いただきます。有難うございます。
夏を惜しんでいる人は、鞄まで失っていました・・・
私は、明日は派遣へ登録に行く、トビウオ逝って見るメタボ腹 なんて付けを考えておりました。

次は月の句お願いいたします。

千年 2009/08/04-16:19 No.[6626] それでは、
〇月照らす横浜野毛に散る馬券
(野毛に場外馬券場)
なんか、暴れ所になってきた・・・
次は秋の短句でお願いいたします。
千年 2009/08/04-16:37 No.[6627] 前の月も照らしているので、「三日の月」と直します。陰暦の月初めの夕空に細く姿を現す月。
千年 2009/08/04-16:46 No.[6628] しかし、やはりここは月を愛でないと・・・
馬券散る横浜野毛に二日月 といたします。お騒がせいたしました。
二日月・・・繊月
大江月子 2009/08/04-19:03 No.[6629] 夜店ひやかし菊の鉢買う
大江月子 2009/08/04-19:23 No.[6630]

その前に地盤看板があるから鉢は苗に

夜店ひやかし菊の苗買う
萩咲く路地から尺八の音

千年 2009/08/04-19:44 No.[6631]

萩咲く路地に響く尺八

野毛にを野毛のに訂正。

千年 2009/08/04-20:00 No.[6632] はい、いよいよ名残のウラにはいります。
秋の長句お願いいたします。
千年 2009/08/04-20:04 No.[6633] ゆっくりいきますので、どうか分け入ってください。
小出富子 2009/08/04-22:54 No.[6634] 水たまり一瞬はしる稲光   富子
ちちろ 2009/08/05-09:34 No.[6635] ●赤蜻蛉群れて夕日に溶けてゆく  ちちろ
良子 2009/08/05-12:02 No.[6636] 眠らせし饒舌ありて水の澄み
千年 2009/08/05-12:58 No.[6637] どれもすばらしい付け。ここは式目的に判断。稲光、夕日いずれも天象で二日月と打越。良子さんの句をいただきます。
千年 2009/08/05-13:14 No.[6638]

ここで、二日月、萩、水澄む いずれも三秋なので、二日月を小望月(待宵・仲秋)に変更。三秋ばかりでは変化がないという理屈です。けど、小望月でまた馬券買う余裕がでてきた・・・?!連句のルールで妙に良くなる・・

路地(待合から茶室へ通じる庭の小道)に対して、良子さんの付け句はお見事。地盤と路地の「地」の文字のあえて言えば打越が気にならなくなりました。

千年 2009/08/05-13:33 No.[6639] 次は雑の短句、秋なら晩秋の句をお願いいたします。
「風雲去来」校正者の良子さんならではの付けだったか・・・名残のウラの折立の歴史に残る名句。
千年 2009/08/05-13:48 No.[6640] 匂ひの花の座を控えて、植物は名残のウラではお控えください。
千年 2009/08/05-14:21 No.[6641] 次は植物以外は何でもいけますね。恋でも・・・愛でも、お酒でも・・・
千年 2009/08/05-14:51 No.[6642] 一句一句が二次元でなく三次元の球体。それが微妙に重なりあったり、弾きあったりの付けで、いっていていいですね。
「・・・一顆明珠ナンテ言葉なかったかしら。友よ!願わくば我らがナツメ一顆、こころよく賞味され給え。そして、しばしの時を忘れたまえ。」昭和から平成にかけての俳諧師・村野夏生(わだとしを)の言葉が甦りました。
あっどうか皆様も饒舌に。
千年 2009/08/05-16:24 No.[6643] 〇骨となるとき待っている間よ
無常がまだでていない・・・
千年 2009/08/05-16:30 No.[6644] それでは失礼して、
〇骨となる身を待っている間よ
でいかせていただきます。
次は雑の長句。冬一句いってもいいか・・・
つゆ草 2009/08/05-17:04 No.[6645] 良子さんお見事。明日から留守にするので私も負けずに
   ワイン片手にセレナーデ聴く
   新酒取り寄せ短歌集読む
   鹿の遠鳴の愁ひに満ちて
3日後にはもう終わっているかもね知れませんね。
つゆ草 2009/08/05-17:32 No.[6646] 又重なってしまいました。それならば・・・
   初めての座禅を組みて冬安居
   お火焚を遠くに聞きて一人酒
この位にしておきます。千年さん気にせずばっさりと采配して下さい。
千年 2009/08/05-17:49 No.[6647] はい、お火焚いただきます。つゆ草さん、グッドラック!
この即興劇、神の祭りでまた盛り上げていただけました。
千年 2009/08/05-18:09 No.[6648] 無常がない、と少し前に言いましたが、季語こそ無常の美学(海紅先生の講義にあった言葉です)・・・あえて骨など出さない方がよかったかと、ひっこめようとしたら、つゆ草さんの即興の付け。いかせていただきました。
千年 2009/08/05-18:11 No.[6649] 次は花前の短句お願いいたします。
良子 2009/08/05-23:31 No.[6650] 千年さん、すごすぎる解説!有り難うございます。今後のはげみにいたします!背中を押してくれたつゆ草さん、有り難うございます!
つゆ草 2009/08/05-23:53 No.[6651] 拙い即興をとって下さり有り難う御座いました。ではおやすみなさい。
千年 2009/08/06-07:44 No.[6652]

後三句のなかのどこかで風を吹かせてもいいですね。
いろんなとり方があると思いますが、最近身近な人の死に会う機会が多かったもので「葬儀場」、そこから京都の方々の神社で行なわれる古風な神事、集まった子供たちに蜜柑や饅頭を撒き与えるそうです。今回初めて知りました。

お酒の句に酌み交わすところがない、全部一人酒みたいな感じなので、一人酒を二人酒に変更します。反応が遅くてすみません・・・

千年 2009/08/06-08:01 No.[6653] 月子さん、路地は街の路地裏のイメージだったでしょうか。それを良子さんが、茶室へ通じる路地と読み替えたと私は読んだのですが。いろんな読み替えがまたおもしろい。
大江月子 2009/08/06-09:31 No.[6654] もちろん、もちろん、酔朴さんの尺八が聞こえるからにはと。えっ失礼?お茶はもう棗をよんだし。良子さんの句の意味の理解に苦しんでいました。でも千年さんの骨が付いたのでわかるるように思います。お喋りな月子が尺八の音で眠ったので、あたりの水が静かに澄みかえったととり、もうすぐ骨となるのもいいなあと、自分に引きつけてしかものを考えない月子の読みと楽しみです。解らないけれど言葉の遊びはほんとうに楽しく、千年さんありがとうございました。もうすぐですね。お疲れ様。
千年 2009/08/06-15:35 No.[6655] 月子さん、酔朴さんの朴の字はこの朴の字を使われていますか?文字化けしているので、念のため。機種の違いによるかも・・・カルテモの向井さんに連絡しておきます。
良子さんの認識が路地裏でも水澄むで、なつかしい風景の思いが付いていますね。骨となる身・・・は、私自身というか、当たり前の無常感をいったまで。
まだ「お疲れ様」は早いですよ、月子さん。
ナオに入って、自、自、自(一人酒)の句と続いた感じだったので、変化をつけ、挙句まで大団円にもっていこうと「二人酒」(自他半)にしました。一人旅の人が居酒屋のママと飲んでいるかも・・・
千年 2009/08/06-16:03 No.[6656] 〇見知らぬ人が道を尋ねる
千年 2009/08/06-16:14 No.[6657] それでは、これで進めます。
次は花の座です。よろしくお願いいたします。
ちちろさんは、申し訳ありませんが、ウラの花の座を詠まれていますので、他の方にお譲りください。
酔朴 2009/08/06-21:52 No.[6658] 風に乗る花の噂に雲踊る
ひと片の花を追ひかけ暮るる道
千年 2009/08/06-22:52 No.[6659] 酔朴さん、待ってました。有難うございます。
ひと片の花をいただきます。
千年 2009/08/06-23:00 No.[6660] いよいよ挙句です。皆様お願いいたします。三春か晩春で。
堀口 希望 2009/08/06-23:30 No.[6661]

芭蕉句碑西行歌碑に飛花落花

(ナウ3句目「二人酒」、4句目「見知らぬ人」は打越でないから障らないのですよね。確認まで。)

堀口 希望 2009/08/06-23:34 No.[6662] 小生の花の句は投稿のタイミングが合わなかったようです。失礼しました。
堀口 希望 2009/08/06-23:45 No.[6663] 千年さん、勉強までに教えてください。
「ひと片の花」の打越が「二人酒」ですが、ひらがな表記ということで障らないのですか。
天野 さら 2009/08/07-00:18 No.[6664] 天も祝福春の二重虹
奥山さんおめでとう御座います。遅ればせながらまにあえばいいですが・・
千年 2009/08/07-04:57 No.[6665]

おはようございます。
希望さん、どうも有難うございます。
二人と見知らぬ人は、ちょっと気になるので、見知らぬ客に変更します。
一片と二人、数字の打越で、ひと片とひらがなに。完璧をきして、二人酒を酌み交はすに変更。見知らぬ人でもよくなるが、客でいきましょう。
二人酒がなくなったから、さらさんのふたえ虹がより生きてくる。希望さんのご指摘のおかげです。

語呂的に「春二重虹」とさせていただきます。

千年 2009/08/07-05:21 No.[6666] おかげさまで、酔朴さんの「風雲去来」出版記念歌仙、ほんとに我がままに巻かせていただきました。海紅先生はじめ連衆の皆様、本当に有難うございました。
見直して、何かありましたら、ご指摘ください。
天野 さら 2009/08/07-09:17 No.[6667] 千年さん、久しぶりの参加で何も分からず没を承知でつけましたが直していただいたおかげで一度でクリアーでき、とてもうれしいです。挙句など私ごときがつける立場ではないのですが「あとがない!」の切迫感で押し切りました。一回でも参加させていただいて本当に嬉しいです。今日は立秋、空も晴れて涼しい風が吹いています。ありがとう御座いました。
つゆ草 2009/08/08-09:07 No.[6668] 高原のお花畑を満喫して帰ったら連句が完結していました。千年さんお世話になりありがとう御座いました。さらさん間に合って良かったですね。今回は日頃お世話になっている酔朴さんの記念の連句で、皆様の気持ちも一つとなり大変意義深いものとなったのではないかと思いました。
千年 2009/08/08-11:09 No.[6669]

立秋を過ぎると朝から虫が鳴きはじめました。

今回、飲食は結局「酒」だけになってしまった・・・
希望さんのナウでのご指摘は、さらさんの句が出る前。そのご指摘に従って、連句の運びの法則で障りを除いたら、さらさんの挙句がより活きてきた・・・連句の神様が降りてきてくれた瞬間を感じることもできました。

岡倉天心の『茶の本』の「花」の章にいい文章があったので書き込みます。連句の変化を思うときの何か参考になるような気がしたので・・・
「・・・弘法大師いわく「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥し。われわれはいずれに向かっても「破壊」に面するのである。上に向かうも破壊、下に向かうも破壊、前にも破壊、後ろにも破壊。変化こそは唯一の永遠である」

千年 2009/08/08-11:34 No.[6670]

また、「茶の宗匠」の章には、「・・・われらに認めたい心さえあれば完全は至るところにある。利休は好んで次の古歌を引用した。 花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや」
注「花をのみ・・・・藤原家隆作。利休はわびの本意とてこの歌を吟じておったとのことである」

今、里山という言葉が地球温暖化、生物多様性といった言葉とセットでもてはやされていますが、「山里」という言葉には定家と同時代の家隆の認識として、人の住む理想郷としての思いがあったかもしれない・・・

「・・・しかしながら、永遠に向かって押し寄せる波濤のうねりの中に、喜びと美しさが存している。何ゆえにその心をくまないのであるか、また列子のごとく風そのものに御しないのであるか。」

千年 2009/08/08-11:57 No.[6671] 今回は、瑛子さんのミゲル少年を取りそこない、外国にも行けませんでした。そういえば太宰には洋行経験がなかった・・・
天野 さら 2009/08/08-22:39 No.[6672] つゆ草さん、連句に参加するように勧めてくださったおかげです。ありがとう御座いました。それではとはじめからずっと読み進んでいったらなんと 挙句を待っているところでした。間に合ったのは神様のお力による。はじめは春の虹だったのですが音が少ないので二重を加えました。たくさんの祝福のつもりです。酔朴さんの風雲去来には天と虹が合うかと。素敵な歌集名、風雲去来に感謝です。千年さんのコメント、身にしみてうれしく、参加して良かったと思いました。千年さん、希望さんに感謝です。
千年 2009/08/09-11:27 No.[6673]

どうも有難うございます。

ウラ7句目の酢豚さんの原句「廃校の校舎を照らす冬の月」の時、レッスンがあるので廃校はちょっと気になり、病体の句を思ったとき、石田波郷の「霜の墓抱き起こされしとき見たり」(『惜命』)が浮かび、・・・ホスピスとしました。
次の無迅さんの「振り向くひとのおとがひ細し」が出たときは、波郷の霜の墓の句にもぴったり付くと内心感嘆しながら巻いていました。振り返っての楽屋裏感想です。

小出富子 2009/08/09-23:04 No.[6674] 分けいつて、「稲光」で投句しましたが、稲光は雑で稲妻が秋ということが、判りました。お恥ずかしいことです。
千年 2009/08/10-11:10 No.[6676] いえいえ、稲光も稲妻と同類で秋(三秋)です。打越に同じ天象の月があったので、いただくことができませんでした。同じ天象どうしで「転じていない」ということになったわけです。是非「連句・俳句季語辞典 十七季」(三省堂)を御手元においてください。連句のルールについても説明されています。
千年 2009/08/10-13:32 No.[6677]

「利休の茶における」の前に「宗祇の連歌における」という文が『笈の小文』にありますが、その宗祇の『吾妻問答』(1470年)に「歌の道は・・・・本覚真如の理に帰すべく候」と説かれているそうな。
『おくのほそ道』の出羽三山のところで「天台止観の月明らかに、円頓融通の法の灯かゝげそひて・・・」
天台本覚思想を少しでも読み込めれば、もっと俳諧連句が説明しやすくなるかも・・・・・・・
「・・・ところで、鎌倉時代の中期ごろから室町時代にかけて、伝統的な日本思想や日本文芸が理論化ないし理念づけを通して確立するが、そのさい、現実肯定の本覚思想を逆輸入し、大いに活用した。・・・そのほか、能楽、いけばな、茶の湯においても、理論化にさいして天台本覚思想が取りこまれた。伝達方法についても、本覚思想の場合と同様、秘授口伝とか切紙相承という方法がとられた。それらの芸能に共通した点は、自然・人生の移りゆきに美を見いだし、それを芸の上に盛ったことである。・・・本覚思想のほうでは、現実肯定を自然の風光にあてて強調した。たとえば、「生死常住」を「咲く咲く常住、散る散る常住」と表現したところである。・・・・」(「日本思想史における本覚思想」田村芳朗 『講座日本思想 1自然』(東京大学出版会 1983年)より)

花の座が在るという一つの象徴的意味として、「風雲去来 生死常住」ということがあるかもしれないとふと思いました。

谷地元瑛子 2009/08/14-11:05 No.[6684]

千年さま
満尾おめでとうございます!楽屋裏情報も読ませていただきました。
いま能勢朝次先生の本を読んでいます。出会って何年経っても連句は新鮮です! お捌きありがとうございました。

連衆のみなさま
〜もしかしたらこうしてすこしづつ芭蕉会議の一員になれるのかもしれない〜と
感じさせてくれた歌仙興行でした。ありがとうございました。

sincerely yours,
eiko yachimoto