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 ■201406_02
 海紅   2014/06/17-13:53  No.[8136]
    墓誌に云ふ性狷介の涼しさよ

茫るぺん   2014/06/21-11:22  No.[8137]
 
    そのひは こさめが ふっていた
ぼちに ひとけは なかった
ぼせきが あめに あらわれて うつくしい

きざまれた もじ の あざやかさ
「性狷界」とは
うらを かえせば
あえて じぶんに こだわって いきる ・ おとこの びがく とも

「白鳥は 悲しからずや 空の青 海の青にも 染まず ただよふ」
「墓誌」が あめのなかで りんと うたっているよう

なんという「涼しさよ」

ぼくは だれかを いきることは できない
ぼくを だれかに いきてもらうことは できない

ぼくも にげずに ぼくを いきようと おもい ぼちを あとにした



「性狷界」ヲ「涼しさよ」トハ ダイタン。 オドロイタ。
シカシ 蘊蓄ノアル アジワイノ フカイ ヒョウゲン デス。


 

eiko yachimoto   2014/06/23-07:41  No.[8138]
 
    これはどなたのお墓なのかしら

俄然
興味がわきました;)
 

山房の海紅   2014/06/23-20:08  No.[8139]
 
    世田谷の徳富蘆花旧居が都に寄贈され、恒春園とかいう都立公園になっている。ずいぶん昔、ここに吟行して句会が行なわれた。そこに蘆花の墓があり、墓誌は確執が長かった兄蘇峰が筆をとっている。その文中に〈弟は狷介な男であった〉とある。つまり人の意見を容れないカナクナな男であったとある。一読してそんな蘆花を〈イイナー〉と思った。それが〈涼しさよ〉という言葉になった。〈性狷介〉などと煙たがられる人生を歩みたいと思った。これが句作の現場です。でも蘆花でなくても、解釈できることを願って推敲し、前書を捨てました。読者は勝手な人物をあてはめてくださればよい。それが(子規には理解できなかった)蕪村風であります。

 

大江月子   2014/06/24-10:54  No.[8140]
 
     
 涼さやかしこき人の歩行渉り   蕪村


    ちょっとお邪魔してみました。  月子
 

eiko yachimoto   2014/06/24-16:01  No.[8141]
 
    たしかに、蘇峰はあつくるしく、盧花はすずしかった
かもしれません。数年前、二宮にある蘇峰記念館〜久女の手紙が展示されていた〜に行きました。時代が変わり、ほとんど訪れる人がいないのですが、往時の蘇峰がいかに影響力をもっていたか,その人脈の広さを証明していました。盧花はお兄さんのいうことだけは聞きたくなかったのかもしれません。八重の桜にでてきた若いふたりをおもいだしました。先生、ありがとうございました。

月子さん、この蕪村の句,どう読むのでしょう?ご教示乞う。

瑛子
 

大江月子   2014/06/24-18:26  No.[8142]
 
    蕪村句集(おうふう)には徒歩はかち、渉るはわたると読み、あんなにかしこき人が裸足で川を渡っていらっしゃる、それを涼しとみたというふうにあります。先生が前書きがなく墓は誰のでもいいと読むのが蕪村風と書かれたと解釈して、蕪村の「涼」の句の中からひいて、かしこき人はどなたでもいいと読めるのかなと、出してみました。蕪村のこの軽いとみえる句は、先生の深い意味の句とは少し違いますけれど。涼しつながりで。

 すずしさやかしこきひとのかちわたり  蕪村

 

eiko yachimoto   2014/06/26-16:30  No.[8143]
 
    月子さん、ありがとうございます。

蕪村はよく川をわたったようですね。
手にぞうり
でおわる句が好きでした。
 

大江月子   2014/06/27-15:56  No.[8144]
 
    そうですそうです!私も大好きです。


 夏河を越すうれしさよ手に草履  蕪村
 



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