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 ■202507_02
 海紅   2025/07/16-15:34  No.[9360]
    そのかみは炭坑の町滴れる

蛙星   2025/07/16-21:55  No.[9361]
 
    今回も句意から探っていきます。よろしくお願いします。
いきなり「そのかみは」がわからず、調べました。「そのころは」「その当時は」といった意味だと思います。だとすると「(この町も)その当時(昔?)は炭坑の町だった。(炭坑夫の汗が) 滴り落ちている」、、、うーん、かなり苦しい解釈ですが、こんな感じでしょうか。句意が当たらずとも遠からず、、、でしたら汗びっしょりなさまを「滴れる」の一語で表現した所に詩情を感じます。もし間違い解釈でしたらすみません。以上です。
 

千年   2025/07/19-21:46  No.[9362]
 
    蛙星さんの解釈にあるように、炭鉱人の汗と滴るの時空をこえたオーバーラップの句でしょう。栄枯盛衰の現代句。
 

月子   2025/07/21-11:12  No.[9363]
 
    人々がかつて石炭を必要としていた、時代からはるかに時が流れ、砂とぼた山であった街が、木々に覆われた美しい場所になっている。そのかみという言葉に、長い時間を思わせて、美しさやみずみずしさを取り戻すことのできる日本の風土がそこにある、という句と感じました。
 

藤娘   2025/07/22-09:50  No.[9364]
 
    この句から、軍艦島を連想しました。
正式名称は、「端島」島全体が、コンクリートの廃墟ですが!船に石炭を運ぶ、ベルトコンベヤーの名残もあったそうです。世界遺産に認定されましたが。思えば島国であると同時に、地震と自然災害「台風や津波」に
遭遇しながら、その時代・・その時の人間の叡智と技術の集大成だったのでしょう。その時代に生活した,
人間の息吹を感じることができる、美しい建物だと思います。

 

海紅山房   2025/07/22-14:38  No.[9365]
 
    句作の現場という意味では月子さんの解が100パーセントに近いので、ここらでまとめておきます。その他の鑑賞にも御礼申し上げます。

私の郷里は石炭を採掘する三井・三菱その他の企業体で発展しましたが、昭和40年前後から閉山への道をたどります。ちょうど高等学校卒業の時期と重なります。私は市街地の町工場の息子ですが、その衰退が十代後半の青年に及ぼした影響は計り知れないものだった。いま所用で帰郷しても坑道、ぼた山、トロッコなどはまなうらに浮かぶばかりで、自然が歴史を覆いかくしてしまう真実に驚くばかり。山や岩肌をつたう水のしたたりに、田畑の脇の小川をせき止めて、フナやウグイをつかまえた少年期を思い出したりします。
 



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