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 ■200701_03_akapen
 事務局   2007/01/24-11:56  No.[383]
    風花や逝くも送るも老いの人

堀口希望   2007/01/24-21:11  No.[385]
 
    事務局へのお願い。感想を書き込む前に一つ確認させてください。
中七は「逝くも送るも」ではないのでしょうか。
 

事務局   2007/01/25-14:18  No.[390]
 
    大変失礼いたしました。
ご指摘の通りです。
修正いたしました。
 

堀口希望   2007/01/25-23:41  No.[393]
 
    「逝くも送るも老いの人」。実感できます。私の最寄駅は東海道線の辻堂なのですが、その駅前に葬儀場がありますので、バスを待ちながらつい参列者を眺めています。ときには「老いの人」ばかりが出棺を見送っている淋しいお葬式も見受けられます。
そういうわけで実感はできるのですが、さて「風花や逝くも送るも老いの人」と詠まれると、初めから終りまで(風花・逝く・送る・老い)淋し過ぎ、淋しさに食傷する、のではないでしょうか。作者の言いたいところは中七・下五にあるのでしょうから、上五を思い切ってもっと明るい(あるいは温かい)季語に置き換えたらいかがでしょうか。そうすることによって、かえって中七・下五の淋しさが浮き立つのではないでしょうか。
方角違いの評でしたらお詫びします。




 

菅原宏通   2007/01/26-12:47  No.[394]
 
    堀口さんの言うようにこの句は実感あるが、詩の要素が少ないかもしれませんね。私の乏しい季語をあさると、外なら「冬青草」内なら「冬座敷」その他良い植物名があるかもしれませんね。
 

安居正浩   2007/01/28-21:25  No.[401]
 
    「老人」という言葉があるので、「老いの人」というとまわりくどく感じます。下五にいい言葉が見つかるといいのですが・・・。
 

根本文子   2007/01/29-17:00  No.[405]
 
    老いや死を句にする事は本当に難しいとあらためて思います。私も父が高齢で亡くなり、全く同じ光景でしたので深く共感します。しかし句としてはもう語り尽くされ、どこかで聞いた事があると感じますよね。やはりもう一歩踏み込んで、作者独自の感覚を目に見えるもので表現したらよいのではないでしょうか。ではどうしたらよいか今すぐ思いつかないので次の二句を〜。
  家はみな杖にしら髪の墓参    芭蕉
 切ない句ですが「老い」と言わずに、同じことが表現されていますよね。
  死は春の空の渚に遊ぶべし    石原八束
 老いや死を、ただ歎くだけでなく何処かに救いの感じられる句が私は好きです。
 風花の句をどうしたらよいかもう少し考えてみましょう。
 

根本文子   2007/02/03-10:03  No.[410]
 
    作者の「逝くも送るも老いの人」の感慨を大切にしながら、希望さんの季語、安居さんの老いの表現、のアドバイスに共感して、私なりに考えてみました。
  遺されて杖に佇む春日かな    文子
 
 よけいに淋しくなったかもしれませんが、長年の句友を送る、句友の皆さんの姿、晴れた日が尚さびしいと実感したことを思い出しました。
 

菅原宏通   2007/02/08-05:31  No.[445]
 
    根本さん
ありがとうございます。実はこれは私の句です。ちょっと現実の「風花」に囚われ過ぎ、且直裁的な「老い人」では詩にならないですね。写実を超えたところに詩があり、また季語は使いこなすことを痛感しました。
25日の芭蕉会議の秋桜子の講義にも通じるかも。

 

根本文子   2007/02/10-12:50  No.[466]
 
    晴れている空からふと気がつくと、小さな雪がひとひら、ひとひら風に舞う。風花は情景とその名がぴったりの美しい季語ですね。作者の菅原さんはむしろこの風花に心を動かされたとのことですので、私の感想とは少し齟齬があり失礼いたしました。でもやはり老いとか、逝く、のような重いことばがでてくると、どうしても作者の気持ちがそこに強くあるように感じられます。このあたりは私にとっても日頃の課題ですが、お互いに沢山つくる中でクリヤしたいものです。

  天上に還らんとする風花あり    沢木欣一
 

菅原宏通   2007/02/13-06:07  No.[495]
 
    根本さん
私の気分を正確に察してくれてありがとうございます。
 ギリシャ演劇では冬は古き王の死と新しい王の出てくる交代劇が悲劇の始まり。問題は子供や孫の賑わいが無い、死があるのみで若い生を感じることができない。残念な気持ち。
 



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