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 ■200612_01
 海紅   2006/12/04-22:42  No.[315]
    思ひつめるくせや火鉢に手をかざし

千葉ちちろ   2006/12/05-16:22  No.[316]
 
    思いつめたときの癖なのか、あまり暖かくない部屋の中で背中を丸めて無意識のまま火鉢に手をかざし、深刻な顔をして考え事をしている。暖をとっていることさえ忘れている。「や」は疑問を表わしている「や」だと思うのでどなたかの姿を見て詠んだものでしょう。ただでさえ寒いのに、その姿はシ〜ンと静まりかえった部屋の中でより一段と寒々した光景を思わせる。

 

大江月子   2006/12/06-10:25  No.[318]
 
    私は思いつめがマント着たような人間であることがいつも自分の自覚と悩みであるので、これは昨冬拝見したお作だったと記憶していて、またここに登場したことをしみじみうれしく思っています。人には思いつめないことを上手に生きられる人と、どうしても些細なことでも思いつめてしまう人とがあるように思います。この句の人は思いつめる人なのです。一昨夜、昨夜は何とも美しい月夜でした。
月の光を浴びながら月子などと…と思いつめていました。
 

濱田惟代   2006/12/08-20:12  No.[321]
 
    この句の火鉢に手をかざす人は作者のご家族で親御さんではないでしょうか。火鉢が家庭を感じさせます。いつもそうしているのを見ているがゆえに癖だと思うわけで一度や二度その姿を見てもこういう句はできないと思われます。親思いの少年はそういう姿を見ると少しはその思いつめている気持ちもわかるがゆえにいつもそっと見つめていたのではないでしょうか。在りし日の母と子の情景をしのんでいる句と感じました。
 

宇佐美小梅   2006/12/08-23:36  No.[322]
 
    「思ひつめる」ということはよほど深刻な悩みや考えことがあるのだと思います。でもその深刻さよりも、寒さのほうが身にしみて思わず火鉢に手をかざす姿が思い浮かべられて、くすりとします。
「思ひつめる」は心に冷たいものがある感じ。「火鉢に手をかざし」はそのままの情景であたたかい感じがするので、その対照的な表現もおもしろいなと思います。
 



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