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 ■200611_03
 海紅   2006/11/27-08:48  No.[306]
    雪虫の童話のやうな窓に住む

椎名美知子   2006/11/27-22:12  No.[307]
 
    「雪虫が舞うと、ここはまもなく雪に埋もれます。」
函館のロッジのマスターの言葉が、北国の旅情と共に残っています。
 井上靖の「しろばんば」も雪虫のことですね。なんと美しく季節を感じる言葉なんだろうと思います。綿のような2,3ミリの浮遊物(虫)は、決して開放的なものでなく、閉ざされた世界に誘われていくようです。
 作者は家の中から窓に吸い寄せられた雪虫を見ているのでしょうか。窓枠の中にあるのは遠い思い出の中の童話の世界。部屋の中では冬の準備の整ったペチカと木肌の新しい薪が準備されている。そんな様子が見えるようです。
 窓枠の中のいわさきちひろの絵を見ているようで、これから訪れる厳しい季節も、ひととき夢の世界の誘ってくれているような気がして・・・いいですね。
 

堀口希望   2006/11/27-23:27  No.[308]
 
    椎名さんの鑑賞、すばらしいですね。すばらしい句がすばらしい鑑賞で一層引き立つ―その見本のような気がします。
 

千葉ちちろ   2006/12/03-11:02  No.[314]
 
    10日ばかり留守にしておりました。椎名さんの鑑賞は本当に素敵ですね。さて、この句の「雪虫」は当然ながら冬の季語でしょうが、春の季語もあることを知りました。歳時記によれば冬の季語の「雪虫」は「綿虫、大綿、雪蛍、雪婆、白粉婆」ともいわれ、ワタアブラムシ科の昆虫とのことですが、春の季語の「雪虫」はカワゲラ科の昆虫とのこと。また、雪渓の上の見かける雪虫は「雪渓虫」として夏の季語となるとのこと。驚きですね。
 



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