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 ■200611_02
 海紅   2006/11/13-02:00  No.[276]
    落葉踏む音に話もほつほつと

千葉ちちろ   2006/11/13-08:46  No.[277]
 
    この句を見た途端、なんとなく意味はわかりそうな気はしたのですが、実際は「ほつほつ」ってなんだろうって思いました。辞書で調べてみたら最初に感じたこととほとんど同じ意味でしたが、わたしは「ほつほつ」という言葉を使ったこともなかったし、聞くのもはじめてでした。「ぼつぼつ」とか「ぼちぼち」などよりもず〜っと穏やかで優しい感じがしていい言葉ですね。
落ち葉で敷きつめられた道を漫ろ歩きしながら会話をしている二人(この場合は男女二人の方がわたしはいいですね)の姿が目に浮かびますね。


 

椎名美知子   2006/11/13-14:12  No.[278]
 
    「落葉を踏む音」と「話もほつほつと」の対比がとてもすてきです。
 落葉の踏む音が聞こえるような、初冬の静かな日は、この雰囲気を味わうだけでいい。思い出したように話しては、また快い沈黙。心を許しあう人同士が持てる豊かな時間のように思えます。
 初冬の落ち着いたひとときを彷彿とさせてくれます。
 

濱田惟代   2006/11/13-21:13  No.[280]
 
    「ほつほつ」と言う語の響きはなんともいえぬ寂しさ、静けさ、しみじみとした風情を感じさせます。このように音にはすばらしい力がある語があります。心の奥にしみこむ音です。この音は他の季節には向かないのではないでしょうか。落ち葉踏む音が伴奏のようで、話す声はその音と調和するかのようです。人と自然とが一体になったしみじみとした一つの世界が浮かびます「ほつほつ」の入った俳句を以前読んだことがあります。たった一度お会いしたことのあるかたの句ですが「ほつほつと又降りだしぬ萩の雨」でした。一緒に萩を見に行ったときの句です。そのとき素晴しいと思ったのでいつまでも覚えていました。
 

千葉ちちろ   2006/11/13-21:59  No.[281]
 
    濱田さんのコメントを拝見いたしました。「ほつほつ」は音なのでしょうか?確かに「落ち葉踏む音が伴奏のようで、話す声はその音と調和するかのよう・・」とおっしゃることはまったくその通りだとは思いますが、擬音語、擬声語ではないような気がするのですが・・。いずれにしてもこの季節にあう言葉であるとは思います。
 

三木喜美   2006/11/14-11:53  No.[282]
 
    このような光景を去年新宿御苑で見ました。落ち葉を敷きつめた広い公園を仲のよさそうな老夫婦が時々会話をしながらゆっくりと散歩しているのを見て、何かほのぼのとしたものを感じました。「ほつほつ」という表現に私は温もりを感じます。若い夫婦より少しお歳を召した方のほうが似合っているように思います。その時出来た句です。「落ち葉踏む音やはらかき老夫婦」 でもやはり恋人同士の方がロマンチックですね。
 

濱田惟代   2006/11/14-19:08  No.[283]
 
    千葉さん、「ほつほつ」について書いた私の文で音は「おん」とよんでください。「ほつほつ」と言う音は有りません。音はおとともおんとも読めるので紛らわしいですね。語が持つ響のことです。この語のおんはやわらかく静かな感じを与えてくれます。三木さんはほのぼのとしたものといわれています。これはわび、さびに通じる日本人だけの境地かもしれません。東洋的よりも深いのではないでしょうか。意味はポツリポツリと言うくらいに思いますが当っているでしょうか。清音は澄んだ気持ちにさせてくれます。ぽつぽつとほつほつとでは大きな違いで日本語の難しさ、深さを感じます。
 

千葉ちちろ   2006/11/14-21:11  No.[284]
 
    濱田さん、ありがとうございます。私の読み違いでした。確かに「おん」ですよね。もうしわけございませんでした。それにしても前にも書きましたが「ほつほつ」という言葉は今回、私ははじめて知った言葉ですが、なんとも言えない味わいのある言葉ですね。「ほつほつ」すごく気に入りました。晩秋、初冬にぴったりの言葉ですね。
 

宇佐美小梅   2006/11/14-23:33  No.[285]
 
    「ほつほつ」の意味が分からなかったので、私も辞書で調べたのですが、「少しずつゆっくりと物事をするさま」という意味の言葉なんですね。
それを踏まえてもう一度見てみると、老夫婦が並木道を肩を並べて散歩しているような風景が浮かびます。午後4時頃の夕暮れ時を特に目的というものもなく歩いているような。
秋の情景がよくあらわれていてとてもすてきだと思います。
 

久保寺勇造   2006/11/15-16:38  No.[290]
 
    やはりこの前の句と同じように小春日和を想像します。林の中を若い男性二人が就職の悩みか恋の悩みを語り重い足取りであてもなく歩いています。若者の特権です。
 ご免なさい、折角フランス映画のバック音楽に情景を巡らされているところを水を差すようで無粋ですか。
ところで「ほつほつ」は擬音語ですか、擬態語ですか判断が難しいところです。
ここに「ほつほつ」が入る句を四句上げてみます。

 ほつほつと喰摘あらす夫婦かな    嵐雪
 ほつほつと馬の爪切る野分かな    一茶
 ほつほつと二階仕事や五月雨     一茶
 伊豆の夜はほつほつ燃ゆる山火かな 萩原麦草
 

堀口希望   2006/11/17-23:45  No.[293]
 
    「ほつほつと」という詩のある言葉をどう味わうか、落葉を踏みつつ話をしているのは老夫婦か、それとも若い恋人か。読者の感性や人生経験によりどのようにも読めるところが、この句の値打ちではないでしょうか。
ただ一つ、私の不満とするところは、この句には「切れ」がない(あるいは甘い)のではないかと思われる点です。皆様いかがお考えでしょうか。
 

久保寺勇造   2006/11/18-10:43  No.[294]
 
     去来は旅寝論におきまして「発句はただ金(こがね)を打ち延べたるように作すべし」と一句一章を説いています。また芭蕉は「物を合せすれば」と「取合せ」を語り二句一章をも重んじています。
 小生はこの句は二句一章だと思います。それは下の句の「ほつほつと」が季語と別に感動を深めて接点を明確にしているからです。

 「体験的俳句入門」鈴木太郎 (北溟社)参考

 



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