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 ■200804_01
 海紅   2008/04/17-13:07  No.[5262]
    桜冷え都鳥とはアアと啼く

ちちろ   2008/04/17-18:15  No.[5263]
 
    前回の「青き踏む・・」の句にコメントをしたところ、海紅先生をはじめ、三木さん、天野さん、大江さん、尾崎さんより暖かい歓迎の言葉を頂き、とても感激しております。昨年は色々とご迷惑をお掛けし、大変申し訳ありませんでした。これからも時々コメントを入れさせて頂きますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回の先生のこの句は昨年3月の上野、池之端、本郷、千駄木界隈での吟行句会での先生の作だと記憶しております。その際、どなたからか「都鳥とはアアと啼く」のはどういう意味か、と質問があり、小生が古より都鳥と詠めば、都そのものや都にいる恋しき人を想い、ああ都に帰りたい、という意味を含んでいるのでそれと掛けてアアと啼く、と詠んだものでしょう、と話したことを覚えております。その際、先生よりもさすが文学部などとおだてられたものでした。
ところで意味はそれでよろしいかと思いますが、よくよくこの句をみてみると「桜冷え=花冷え」は晩春であり、「都鳥」は三冬の季語ですよね。たしか先生はあまり季語にはとらわれないようにとおっしゃっておられていたようにも思いますが季重なりも含め、先輩諸氏のご意見を是非お伺いしたいと思います。
 

天野さら   2008/04/18-21:01  No.[5264]
 
    季語は歳時記で冬となっています。
 

天野さら   2008/04/18-21:40  No.[5265]
 
    途中発信してしまいました。すみません。都鳥を春に見た記憶があります。歳時記では必ずある季節に限定されますがブランコなどは一年中あるものでも春となっています。ほかの季節でもブランコの句を作りたいものです。窮屈な季語に縛られたくないという句なのでしょうか。「都鳥とは・・」は定義づけや説明のように感じます。花冷えの季語と嘆息のアアはマッチしています。ちちろさんのいわれるように「伊勢物語」を思い起こさせます。この段の最後は「舟こぞりて泣きにけり」となっていて舟で乗っているすべての人を表現しています。この句の都鳥の泣く表現は花冷えでがっかりしている人間を暗示しているようにも思われます。

 

ちちろ   2008/04/19-06:56  No.[5266]
 
    さらさん、ありがとうございます。
私が見たのは十七季に分類した季語辞典ですが、いずれにしてもさらさんのおっしゃるように必ずある季節に限定されていますね。以前にも尾崎さんが誰が季語を決めたのか、とのコメントがありましたが、現代にはすでにその季語が限定されてもその季節に当てはまらないものとかブランコのように年中使用してもいいようなものが沢山ありますよね。だから先生は季語にあまりとらわれないように(季語を無視しろという意味ではないでしょう)、とおっしゃたんだと思います。私が言いたかったのは先生の句にクレームをつけているのではなく、疑問を皆さんにお聞きしたかっただけなのです。
確かにおっしゃるように「都鳥とは・・」は定義づけ、あるいは説明としてとらえた方がいいでしょうね。
さらさんの鑑賞、さすがですね。
「伊勢物語」に「舟こぞりて泣きにけり」とあるとのことですが、「万葉集」巻二十にある大伴家持の歌「舟競ふ堀江の川の水際に来居つつ鳴くは都鳥かも」(四四六二)を踏まえたものでしょうか。
 

山房の海紅   2008/04/19-11:17  No.[5267]
 
     読者を得て初めて作品は生命をもつ。ありがたきかな。
 

天野さら   2008/04/19-16:15  No.[5268]
 
    海紅句抄にコメントする時は自分の力不足をを暴露するを覚悟で書いています。先生とちちろさんの書き込みを読んであまり的ははずれてはいなかったのかなーとほっとしています。こうして書くことは自分を鍛えるための試練にもなりそうです。
 

ちちろ   2008/04/20-08:45  No.[5269]
 
    さらさんは謙遜されて述べておられますが、私などは力不足どころか、単純に疑問だらけで皆さんの鑑賞にはいつもながら感心しております。特に「踏み絵」の句や「凍解」の句などは難解でどう解釈したらよいのかと考えながら画面を眺めておりましたが、さすが皆さんはすばらしい解釈、鑑賞をされるなあと思っておりました。いつも勉強されられるばかりです。
 

椎名美知子   2008/04/23-10:19  No.[5270]
 
    ちちろさんの書き込み、嬉しく拝見しました。前の句の鑑賞でも拝見して、すぐ書こうと思ったのですが、勉強不足がわかってしまうので引いてしまいました。
 吟行の折でしたか、先生のこの句、どこかうら哀しさのある記憶に残る句だったことを憶えています。鑑賞欄には書かない(書けない)ものの勉強させていただいております。
 
 



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